<レヴュー>
これはほんとフィンチャー監督にしてやられたという感じです。この斬新かつ誰も真似できないカメラワーク。一体どこまでがCGなんでしょう。セブン、ファイトクラブを経てますます彼の世界は磨きがかかっているかのよう。そしてストーリーはというと極めてシンプルですが、メグと犯人たちのパニックルームをめぐる攻防は、息を飲まずしてはいられない。そして密室の戦いは、意外な結末で幕を閉じる。この映画は避難用の部屋が危険を招くという皮肉を描いていますが、それは護身用の銃が殺人を起こす、アメリカ社会そのものを映しているように思いました。フィンチャー監督次回作はまだかな。
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