<レヴュー>
香港映画としては初のローマロケを敢行したアクション大作。全編リーのアクションが凄まじいですが、中でも映画史に残るコロッセオでのチャック・ノリスとの決闘シーンは必見。撮影はセットでヘボいですが、CG全盛の時代だからこそ、今この闘いは我々にとってより深い意味を持つと言えるでしょう。タンは倒した敵にも礼を尽くし、遺体に手を合わせますが、真の強者とは礼節を知るものであることを亀田某には知ってもらいたいですね。ところでこの映画でリーが倒すのはほとんどが欧米人。アヘン戦争以降、欧米に食われ続けてきた中国人としての復讐心が、この映画を撮る動機になっていたのかもしれません。
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