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春の雪



春の雪(05年日本)
原作 三島由紀夫 監督 行定勲 音楽 岩代太郎
出演 妻夫木聡 竹内結子 高岡蒼佑 榎木孝明 真野響子 岸田今日子 石丸謙二郎 宮崎美子 田口トモロヲ
<あらすじ>
三島由紀夫の小説「豊饒の海」第一部の映画化。幼い頃、名門華族の綾倉家へ預けられた松枝清顕(妻夫木聡)は、綾倉家の令嬢・聡子(竹内結子)と二つ違いの幼なじみであった。時が経ち、大学生まで成長した清顕は、美しい娘となった聡子に再会するが、聡子への恋心を素直に表せずにいた。やがて聡子に宮家との縁談が持ち上がるが、清顕が聡子への愛を自覚したのは、正式な婚約発表の後だった。天皇の勅許が降りた婚姻と知りながら、清顕は聡子に求愛し、聡子もまた、その愛を受け入れていく。
<レヴュー>
自分の愛をうまく表現できず、それをはっきり自覚した時には、それはもう手の届かぬところへと行ってしまっている。本当に大切なものは失ってみないと、その大切さに気づくことができない。つくづく人間は悲しいイキモノです。「セカ中」の監督ですが、いわゆる純愛ものを期待しいてると裏切られるかも。物語は実に淡々と進んでいく感じで、「泣かせてやろう」的な映画では決してありません。しかし、大胆に表現された日本の風景や、西欧化された華族階級の晩餐会のもようなど、美しい映像の数々がこの作品に命を吹き込んでいます。時代の宿命に翻弄される二人に、あなたは真なる愛の姿を見ることでしょう。
(月間Cam's北見07年8月号掲載分)もどる 次へ
 
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