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椿 三十郎



椿 三十郎(08年日本)
原作 山本周五郎 監督 森田芳光 脚本 黒澤明  音楽 大島ミチル
出演 織田裕二 豊川悦司 松山ケンイチ 鈴木杏 中村玉緒 西岡徳馬
<あらすじ>
ある藩の内部で権力争いが起こった。城代家老を慕う若侍たちと城代の甥・井坂(松山 ケンイチ)は、ふとしたことで知り合った浪人・椿三十郎(織田裕二)とともに、藩乗っ取りを企む大目付の菊井(西岡徳馬)らと戦うことになる。若侍たちは三十郎の知恵と力を借り、拉致された城代家老(藤田まこと)を見事救出。菊井の企みはもろくも失敗に終わり、一件落着かに見えたその時、菊井の家来である剣客・室戸半兵衛(豊川悦司)が三十郎の前に立ちはだかる。
<レヴュー>
時代劇に革命を巻き起こした、黒澤明監督の名作を忠実にリメイクした作品。しかも生半可なリメイクではありません、この「椿三十郎」はなんとオリジナル版と同じ脚本を使っているため、一字一句ほとんど同じです。半世紀近く経ってもまったく色褪せることのないシナリオであることの証左でしょう。そして何より感慨深いのは、当時は白黒主流で技術的には不可能だった、椿のカラーでの表現!しかしこの作品、驚かされたのは、同じ脚本でこうまで別の作品のようにできてしまうのか、ということ。森田監督は現代流の解釈での三十郎と言っていますが、その手腕や織田裕二らの名演によって、現代に新たなエンタテイメントの金字塔を打ち立てたと言えるでしょう。ラスト室戸との決闘も必見です!
(月間Cam's北見08年3月号掲載分)もどる 次へ
 
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